PDFが開けないのはなぜ?
壊れたPDFは、わかりやすく教えてくれるとは限りません。ビューアーが「ファイルが壊れています」と表示したり、「修復」を試みて失敗したり、灰色の画面のまま何も表示されなかったりします。一部だけが壊れていることもあります。最初の数ページは表示されるのに途中で固まる、画像が空白の枠になる、といったケースです。ファイルサイズが本来よりかなり小さい場合は、転送が途中で切れた可能性が高いです。
こうした症状には、よくある原因がいくつかあります。途中で止まったダウンロード、添付ファイルを書き換えてしまうメールシステム、コピー中に抜いたUSBメモリ、保存中に落ちたソフトなどです。どれもPDFの内部にある索引を欠けさせたり壊したりします。ページのデータはファイルの中に残っていても、それを見つけるための地図がない状態です。
破損したPDFを直すには?
どのPDFも、末尾にページやデータがどこにあるかを示す表を持っています。この表が間違っていると、中身が無事でもビューアーは開くのをあきらめてしまいます。修復ツールはファイルを最初から読み進め、まだ見つけられるページのデータを探し出し、その周りに正しい構造を作り直します。
結果は新しいPDFとして保存され、元のファイルはそのまま残ります。破損が索引部分だけなら、たいていは書類全体が戻ってきます。ファイルの後半が届かなかったなど、内容そのものが失われている場合は、復元できる部分だけを救出します。
ヒント: 修復する前に、新しいコピーを入手できないか試してみましょう。ファイルをもう一度ダウンロードするか、送ってくれた人に再送をお願いします。修復したファイルより、壊れていない元のファイルのほうが確実です。
壊れたPDFは必ず修復できる?
必ずではありません。どこで見切りをつけるかを知っておくと役立ちます。数バイトしかない空のPDFや、暗号化されていて鍵が失われたデータは、どんなツールでも欠けた内容を作り出すことはできません。その場合は、バックアップ、クラウド上のコピー、届いたメール、作成元のソフトなど、別の入手先を探しましょう。
修復の成功率を上げるコツは次のとおりです。
- 受け取ったままのファイルを使う: 別のソフトで一度開いて保存し直したコピーではなく、届いたファイルそのものを使います。
- 修復後は全ページを確認する: 特に最後のほうのページまでスクロールし、期待どおりの内容か見比べます。
- 確認が済むまで壊れたファイルを残しておく: もう一度試したり、より良い版を依頼したりできます。
- 無事だった部分を保存する: 一部のページしか戻らなかったときは、「PDFページ抽出」でそのページだけを小さなファイルにまとめましょう。
オンラインでPDFを修復しても安全?
安全です。ページはウェブから読み込みますが、修復そのものはお使いの端末のブラウザで行われます。壊れたファイルはアップロードされないので、ほかの誰かがコピーを持つことはありません。救出したいファイルほど、署名済みの契約書、検査結果、提出前夜の卒業論文など、大切なものであることが多いため、この点は重要です。
順番待ちやアップロードの待ち時間もありません。修復は端末上で行われるため、大きなファイルでもスマホやパソコンの処理時間だけで済みます。確かめたいときは、「PDFを修復」をクリックする前にブラウザの開発者ツールでネットワークパネルを開き、ファイルが送信されないことを見てみてください。